沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

ウィンターアイドル・ジョウビタキ

最近めっちゃ寒くて日常がハードですが、悪いことばかりではありません…。なぜって? 冬はジョウビタキが見られるシーズンですもの!イエーーーイ!!(変なテンション)……というわけで渡り鳥「ジョウビタキ」を図解にしてみました。めちゃ可愛いですよね、ジョウビタキ。この鳥との出会いからバードウォッチングの楽しさに目覚める人も多いというのも納得です。しかしどうぶつ図解、これで4連続・鳥ですね…。次は鳥じゃないやつにしようかな。いや逆に5連続もアリなのか…。ご期待ください、ほどほどに。

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ハッピーニワトリイヤー

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図解ふしぎな生き物シリーズ、新年一発目は「ニワトリ」です。あまりにも人間の生活に馴染みすぎていて、逆に知らないことも多い気がする不思議な生き物ニワトリに、今年は注目してみてください。酉年だしな。参考に読んだ『ニワトリ 愛を独り占めにした鳥』も面白かったのでチェックしてね。

2016年ぬまがさ映画ランキング

あけましておめでとうございます!というわけで去年末に発表した2016年映画ベスト20のイラストをまとめておきました。イラストの後に、各作品に対する補足のコメントも書いておくので、ヒマな時に読んでみてくださいね。

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…という感じになりました。以下は各作品への補足的なコメント(といいつつ長いです)。

20位『ソーセージ・パーティ』。ソーセージやらパンやらタコスやらが主人公で、いわば「食品版トイストーリー」みたいなノリの作品なんですが、下品さと残酷っぷりが段違いで衝撃的な映画でした。伝説の作曲家アラン・メンケン(『美女と野獣』『アラジン』とかディズニーの有名どころは大抵この人の超大御所)の手による、いかにも「ディズニー!」って感じの美しい主題歌が、後半に全く違う意味をもって蘇ってきて、舞台(スーパー)のディストピア感を否応なく増しているシーンとか凄く良かった。明るく楽しく美しい曲だからこそ、「もうどうにもならない」という絶望が引き立つという。ラストの○○○○祭りもぶっちぎれていて最悪…もとい最高でした。ある意味で絶対にアニメでしかできないことをやっているし、アカデミー賞ノミネートもけっこう納得。

19位『マジカル・ガール』。シンプルにスリリングで面白かった! まどマギ好きとしても見逃すわけにはいかない一品。全体を貫く冷淡で底知れない底意地の悪い感じ(ほめてる)がこれぞ「ヨーロッパ映画」って雰囲気で良かったです。

18位『コップ・カー』。スティーブン・キングの掌編みたいなキレの良さと懐かしさ、不気味さを併せ持った絶妙な映画で、やはり大好きですね…。悪役のケビン・ベーコンが思いのほか小物なのもなんともいえない味わいを生み出してる。ラストのウダウダした感じの銃撃戦もツボ。それにしても監督のジョン・ワッツ、こんなマイナー感全開の映画の次が超メジャータイトルのスパイダーマンって本当にすげえな…。ものすごい楽しみ。

17位『リップヴァンウィンクルの花嫁』。「前半のランキングではもっと上だったじゃねーか」って突っ込まれそうですが(自意識過剰)、なんとなくこの位置に。いや、ほんとに大好きな映画なんですが、他のインパクト強い映画に押されてしまって…。いわゆる「どんでん返し」的な展開が、決してこれみよがしでなく、ほどほどのびっくり具合なのがとても良かったです。今年の実写邦画では屈指の面白さだったと思いますね。百合もあるし最高ですよ。

16位『ロスト・バケーション』。今年のサメ枠。紹介マンガも描きましたが、ふつうにサメ映画としてもシチュエーションスリラーとしても屈指の出来栄えじゃないでしょうか。「腹ペコのサメの泳ぐ海で沈みゆく岩礁に取り残される」ってほど極端じゃなくても、こういう絶体絶命のピンチな状況って多かれ少なかれどんな人の人生にも起こりうると考えているので、そういう意味でもけっこう普遍的な映画だと思ってます。(だからこそラストの主人公の選択にグッとくる。)海もほんとに綺麗。

15位『同級生』。ジャンルとしてはBLなんですが、恋愛映画として考えても今年ベストですね。私は百合以外いまいち関心が湧かない薄情な人間ですが、今年フィクションで描かれたあらゆる「恋愛」の中でも、『同級生』は2人が惹かれ合う理由に一番納得がいきましたし、実にグッときました。主題歌もスゴイ良かった…何回も聴いちゃう。

14位『溺れるナイフ』。これに関してはもう「山戸監督まじヤベェ…」の一言に尽きます。菅田将暉は光り輝いていたし小松奈々も美しかったし友達の重岡大毅くんも最高に良かったんですが、こんな豪華な俳優陣を使っておいて、なお「監督スゲェ…」と思わせる圧倒的な監督力に打ちのめされました…。今年最も「才能」というものを目の当たりにした作品かもしれない。天才っているんですね…。天才には今後も頑張って欲しいです…あ〜あ(投げやり)。いやもちろん努力の賜物なんでしょうが、それにしたってな〜〜〜!天才め!!!

13位『シン・ゴジラ』。いや、たいへん面白かったです。予告編の時点ではハッキリと「こりゃダメっぽいな…」って思ってましたけど(失礼)、なんとびっくり、面白かったですね…! シンゴジは面白いのもですが、こう、絶妙にバカっぽいのがとても好きです。思いっきりエヴァの音楽使ってみたりとか、「そんなこと言う!?」っていう変なセリフがあったりとか。極めてシリアスでクールな映画なのはもちろんですけど、いい意味で「ネタ映画」としての条件も満たしてるのが非常にナイスなバランスだと感じました。

12位『ちはやふる(上・下)』。ほんと大好きな映画です。正直、上の句は前半あたりは「え〜?」って感じて微妙だったりもしたんですが、後半にいくにつれて加速していき、ラストバトル(太一vsヒョロくん)にいたっては紛れもなく今年のベストバウトです。俳優さんもみんな良かったんですが、あえて一人選べと言われれば、もうぶっちぎりで松岡茉優ですね…。松岡茉優が出てきたことで、あんなに愛らしかった他の役者さんたちが「若者のお遊び」っぽくさえ見えてきちゃうほど松岡さんがすごくて、松岡さん、ガチでリアル若宮クイーンだなと思いました。続編も絶対やってほしい…。

11位『ハドソン川の奇跡』。これはベスト10に入れたかった…! イーストウッドの映画で一番好き、くらいかもしれないです。なんかもう、ストーリーとは直接関係ないような、その辺の人のどうでもいい描写がいちいち素晴らしいんですよね。飛行機に乗り遅れそうになった親子とか、「なにがワイシャツだよ、なんならホテルごとくれてやるよ」って感極まって言っちゃう従業員とか、もうみんな生き生きとしていて、それだけで泣ける。そしてその描写が、まさに本作の「きれいごと」にも見えかねないテーマにダイレクトに結びついて説得力を増すっていうね…。もう、これぞ熟練のプロの仕事っていうか、見事の一言ですよ。参りました。

10位『イット・フォローズ』。さてベスト10。デトロイトホラー枠その1ですね(そんな枠はない)。なんか「怖くない」みたいな評判もちょいちょい見かけるんですが、いや怖いだろ…冒頭とかめっちゃ怖かったじゃん…。まぁ人それぞれですし百歩譲ってそんなに怖くないとしても、こんなに不気味で美しい映画は久々に観た、と私は思いましたね。私がホラーに求めるのってまさにこういう空気感ですし、ほんと1年に1本、こういう映画が観られたら最高だよな!っていうレベルで好きです。テーマ曲も今年ベスト級かも。デーデレレデーレー!!(観た人にはわかる)

9位『葛城事件』。よくもまぁこんな最悪オブ最悪の映画を作れたもんだよな、とほとほと感心します(超褒めてる)。さすがに気軽に他人には勧めづらいですが…。でも観ている最中のイヤ〜〜〜な感覚といい、最悪すぎて逆に笑っちゃう感じといい、観た後になぜか残る不思議な爽やかさといい(まっっったくハッピーエンドじゃないんですが)、どうしたって忘れがたい一本となることは間違いない、とにかく強烈な映画でした。長男の彼がアレを拾うとこなんて「ああ、人間って…」としみじみ思わずにはいられない。地獄を見据えたようなシビアな作品ですが、こうした映画も必ず作られ続けてほしい、と願います。まぁ観るのはたまにで良いですが…。

8位『ゴーストバスターズ』。「いっそ1位にしたろか」と思うくらい、ストレートに大好きな映画ですし、作った人を心から尊敬してます。100点満点の映画とは言いませんし、90点とも言いません。面白さのレベルで言えば80点くらいかな。それでもこの映画に関しては「80点の面白さ」であることに意味がある、とすら思います。メジャーな映画界が(特にエンタメ映画において)その存在をないがしろにし続けてきた「若くも美しくもない女性」が、パワフルに楽しく活躍する大衆向けエンタメ映画。これをカッコイイと言わずに、これをロックと言わずになんと言うのか。卑劣なバッシングも散々ありましたが、この映画が世に出た意義は本当に大きいと思ってますし、映画史のある部分には確実に刻まれることになるでしょう。ポール・フェグはやはり偉大な監督だった! 新作が本当に楽しみです。

7位『聲の形』。何気に今回いちばん順位に迷った作品。観た直後は文句なしに「最高オブ最高じゃねーか…」と思いましたし、これが今年の1位だと確信するほどだったんですが、原作を読んだり色んな意見を聴いたりするうちに、ちょっとずつ自分の中でも印象が変質していったんですよね…。どうせなら全部アニメ化してほしかったな、とか、どうせなら百合だったらよかったのに、とか…(不毛)。でも好きか嫌いかって言ったらもう圧倒的に大好きですし、本作の繊細な心理描写を超えている実写作品が今年あったかというと、私にはそうは思えません。山田尚子は本物の天才映画監督だと思います。山田に栄光あれ。

6位『ズートピア』。これも「もうこれが1位でいいだろ」ってレベルで好きです。素晴らしすぎて今更あんまり語ることもないですね。間違いなくアニメ映画の世界的なクラシックになっていくと思いますし、今後なんども見返して泣くことになるでしょう。ジュディがボゴ署長にバッヂ取られそうになるシーンで、ニックが「ノー(よせ)」っていうシーンが本当に好きなんだよな…!なんだろう、あの身勝手なニックがジュディのために、己の十八番である「口の達者さ」を発揮するという展開がスゴく熱いんですよね。という具合に語る事ないとか言いつつ語ってしまう…。ハードで深いテーマ性も含め、間違いなくディズニー史上でいちばん好きな作品です。トライエブリッシーン!

5位『貞子vs伽椰子』。究極のネタ映画であり、恐ろしいホラーでもあり、素晴らしく良質なエンタメでもある、文句のつけようもないほど見事な映画だと思います。「人間なんて理不尽で邪悪な存在の前には無力に等しいんだから死ぬときは死ぬんだよ」というスーパードライな思想に貫かれていながらも、それでも「アツイ」要素もしっかりあるというバランスを心から愛してます。呪いの家に向かって4人が歩くシーンの無駄な熱さったらありませんでしたね。あんなオチなのに爽やかな気持ちになるのはなんといっても聖飢魔IIのパワーが大きいのでしょう。シャナナナナナナ!!

4位『RWBY Volume2&3』。正確には映画というより「webアニメの劇場公開(日本語吹き替え)」ですが、そんなことはどうでもよく、今年ぶっちぎりでハマった作品を無視できるはずもありません。一時期RWBYの話しかしてませんでしたからね! まさかここまでハマるとは思わなかったと同時に、私の好きな要素が詰まっている本作にハマるのは必然ともいえます。とにかく「まさか交じり合うとは思っていなかった、好きなもの同士が見事にドッキングしたことの嬉しさ」、これに尽きますね。こういう文化どうしが溶け合うような例って今後も増えていくと思うんですが、心から歓迎します。RWBY以外にも、もっともっと見たい。もちろんRWBY自体も楽しみで仕方ないんですが。なんにせよ今年いちばんワクワクさせてもらった作品でした。RWBYはいいぞ!!

3位『ドント・ブリーズ』。やっとベスト3か。上位3作品は私の好みという範疇を超えて、誰にでも自信をもってオススメできるような今年の究極の3本セットだと思ってますよ。まぁ本作は怖すぎてホラー苦手勢にはちょっと勧めづらいですが、意外と初心者でも楽しかったって言ってる人もいるので、トライしてみたら良いんではないでしょうか…トライエブリシング…責任は持ちませんが…。本編の異常なまでの怖さ&面白さに関してはもう説明いらないですね(漫画も描いたし!)。シンプルに怖がらせるだけでなく、短いながらも人物描写が非常に的確なのが好感度高いです。最初の侵入シーンだけで3人の性格や背景の違いがハッキリわかるのとか惚れ惚れする。何かと学ぶところが多い、傑作サスペンスホラーでした。もっかい観なきゃな。

2位『シング・ストリート』。本当はこれが1位です!!(←個人のランキングにありがちな発言。) 音楽に対する、いや「何かを表現すること」そのものに対する深い愛情に満ちた映画であり、いろんなシーンをもう何回も思い返しては涙ぐんでいます。人生は思うようにいかないことばかりで、その理不尽さの前に音楽は無力に等しいのかもしれない。それでも曲を作ったり歌を歌ったり、表現することは絶対に無意味じゃないし、そこから開ける道もきっとある。そういう力強い普遍的なメッセージに貫かれていて、これぞ「いい映画」ってもんだよな、と心から思います。5時間くらい語れるほどすべてが好きです。

1位『この世界の片隅に』。…というわけで2016年の1位はこの映画になりました。まぁここは去年でいうマッドマックス枠というか「映画ファンとしてこれを1位にしないわけにはいかない」という感じですね。でもそんな映画好きとしての使命感を抜きにしても、心の底から、隅から隅まで大好きな映画です。すでに4回観てますが、観るたびに好きなシーンが増えていきますし、なんど観てもラストが素晴らしい。もうすぐ興収10億に届くそうですが(あっ百合シーン追加だ!ヤッター!)、まだまだこれからの展開が大事な映画だと思うので、「去年の素晴らしかった映画」みたいに過去形にはせず、今後も静かに現在進行形で盛り上げていこうと思いますよ。

長すぎるのでおしまいです。(イラストのオマケのつもりだったのに文章だけで5千字とか…。読んでくださった人ありがとうございます…。)こんなノリですが、2017年もよろしくおねがいいたします。 

『RWBY Volume3』箇条書き感想(後半)

  • 先日の【『RWBY Volume3』箇条書き感想(前半) - 沼の見える街】の続きです。思いつくままに書いてたら長すぎて中盤で一旦やめたんですが、懲りずに引き続き箇条書きで書いていこうと思います。まぁ物語的にもちょうど転調ポイントだったので、ちょうどよかったかも…。言うまでもなくネタバレ全開でお送りします。
  • 決勝トーナメントでヤンが罠に嵌められたところからですね。ここまでは不穏な雰囲気がありながらも明るいノリで進んでいた物語に、ひとつの決定的な亀裂が走ります。この展開はネットで追っていた時もいちばん辛かったんですが、続きが気になって仕方なかったし、ある意味ここからRWBYにハマったとすらいえるかもしれない。
  • でもやっぱりここでのヤンへの仕打ちはあまりにひどいというか、わりと真剣に腹が立ってしまいましたね…。シンダーの思惑で人々の心に不安と恐怖を植えつけたいっていうのはわかるんですが、何もヤンを利用することないじゃんね! ヤンは何も悪くないのに「卑劣なマネをした凶暴なヤツ」ってイメージを全世界に配信されちゃったわけですよ…。この誤解がいつ解けるのかもわかんないし、終盤ではさらに可哀想なことになるし、ひどすぎない!!?とりあえず「足が、俺の足が~」とか抜かして転がり回ってるマーキュリーにはマジに殺意がわきました。そのまま死ね!!!!(激怒)
  • …とはいえ直後の回想からもわかるように、マーキュリーもエメラルドも壮絶な人生を送ってきたみたいなので、(彼らにしてみれば)ぬくぬくと恵まれた環境で育った一流学校のエリート連中に一泡吹かせられる機会というのは、願ってもないチャンスだったのかも。(エメも序盤で「楽しそうでムカツク」って言ってましたし。)なんだかんだで恵まれた生まれだったり、富裕層出身であるチームRWBYたちに対する、カウンター的な存在として彼らは描かれているんだと思います。だからってあの卑劣なだまし討ちが許されるわけではないですが…。
  • シンダー組vs秋の乙女(オータムさん)の回想バトルも、映画館で見るとド迫力っぷりが増していた! それにしてもシンダーさんのデザインは素晴らしいよなぁ…。ラスボスみたいな風格(違ったけど)を漂わせつつ、それでいてスタイリッシュでセクシーでちょっとキュートでもあり、良デザ揃いのRWBYの中でも屈指の優良キャラデザだと思います。(4期では色々大変なことになってしまいましたが、アレはアレで…。)
  • 再び現代、落ち込むヤンを取り囲むチームRWBYRWBY組が4人揃ったのは現状この場面が最後、というのがなんとも切ないですね…。次に集まれるのはいつになるんだろう。「信じて」と頼むヤンに対して即座に「信じる」と返すワイスが印象的です。以前の彼女なら絶対にこんなことは言わなかったでしょうし、短い期間でしたが、チームRWBYと過ごしていちばん変化したのはワイスだったのでしょう。(だからこそ、チームを引き裂かれた彼女の気持ちを思うと泣ける。)
  • 一方、過去のこともあり、無条件にはヤンを信じられないと答えるブレイク、それを聞いてポロポロ涙を流すヤンがほんとに切ないですね…。ここで「信じる」とブレイクが即答できていれば、のちのヤンのブレイクへの不信感も少しは和らいだのかも、と思うとまた辛い…。ただ、こういう一筋縄ではいかない人の心の揺らぎをしっかり描くのはRWBYシリーズの素晴らしい長所だと思います。だからこそ(ディズニーとかに比べれば)多少ショボいCGであっても、キャラにしっかり血が通っているように感じられるのでしょう。創始者モンティ・オウムが亡くなった今でも、この点がしっかり受け継がれてさえいるのなら、今後もRWBYシリーズは大丈夫だろう、と思います。脱線しましたが、ブレイクをコーヒーブレイクに誘うワイス、無性に好きです(コーヒー派じゃなかったけど)。
  • その後もチームJNPRが可愛いとか、ジョンピュラが尊いとか、ノーラは気づかいが出来る子かわいいとか、色々はしょりますが、次のピュラvsペニーも(バトル自体はかっこよかったものの)かなり陰惨な展開でしたね。ほんとにエメラルド大活躍だな! あまりに厄介すぎるというか、やりたい放題な能力な気もしますが…。ところで「幻覚を操るセンブランス能力がある」ってこと自体はちゃんと世間的に認知されてるんですかね? それすら知られてないんだとしたら、マジで犯罪とかやりたい放題ですね…。シンダーの下についてる場合ではない気もする。エメはシンダー大好きですが、100%シンダーのやり方に共感してるわけではない、とうっすら描かれてますよね。4期ではどうなるのだろう。
  • ペニーが壊れちゃったくだりは辛かったですし、可哀想といえばとっても可哀想なんですが、とはいえロボットなのでまた復活するんだろうな、という安心感もあります。(この作戦があるならやっぱりヤンを巻き込むことなかったんじゃね!!?と憤りを感じますが…。)まぁ復活といっても簡単には蘇らないでしょうし、敵に回ってしまう的な危惧もありますし、ルビーにとっては辛いところだな…。シエルちゃんの反応も知りたいですね。ロボットって知らない状態であんなの見たらトラウマもんですよ。
  • そして人々の恐怖に反応して迫り来るグリムたち! 大鴉ネヴァーモアがスタジアムの屋根をガンガン突くところ、巨大モンスターパニックという感じのスケール感が出ていて、とてもいいですね。1期では深刻に対立していたブレイクとワイスが、背中合わせで共闘するくだりもアツイ。うん、ルビワイもヤンブレもヤンワイもいいけど、ブレワイも凄く良いんだよな…。まどマギでも思いましたが、どの2色(?)を組み合わせても独自の良さが生まれるというのは、各々のキャラがよく立っているという証なんでしょう。
  • ネヴァーモアが大量のロッカーに攻撃(?)されるところ、絵面としてはカッコイイんですがちょっと笑いました。そこから武器が出て、これまで戦ってきた奴らが一堂に集結!という流れは実にアツい。そして満を持してのクレセント・ローズ!やっぱり大鎌をブンブン振り回してこそのルビーですからね、テンション上がります。私もいつか大鎌を振り回したい。
  • 飛行ロッカーを使って飛行機を追跡するルビーも凛々しくて、めっちゃ「主人公!!」って感じでしたね(その通りですが)。飛行艇の上でのローマンたちとの決戦も絵面的な盛り上がりが凄くて「まるで映画!それも3作目とかの!!」って感じでした(その通りですが)。
  • しかしローマンはやっぱり死んじゃったんですかね。デザインも性格もイカしてますし、ここであっさり退場するにはあまりに惜しい、RWBYを象徴するような名悪役だと思いますが…。風で飛ばされたニオは間違いなく生きてるでしょうし、セットでローマンもまた出てくるといいんですけどね。女の子を棒で殴打するようなクズ野郎とはいえ…。
  • そしてジョーンとピュラのキスシーン。ここ予告編で使っちゃうのかよ!って感じですが、まぁドラマチックで目を引くし仕方ないか…。ジョンピュラは1期・2期を通じて、非常に納得のいく形で関係性が深まっていく様子が描かれていて、基本的に百合にしか興味がない私ですら大好きなカップリングです。(特に2期でジョーンが、それまでこだわっていた男らしさをかなぐり捨てて、女装してまでピュラを元気付けようとするくだりが本当に好き。)
  • だからこそあの理不尽な別れはあまりに辛い…。運命なんかよりも普通に幸せになってほしかった、と心から思えます…。フィクションとしては、視聴者にそこまで思わせることができている時点で大成功だとは思うんですけどね。ピュラ…かなしい…。
  • ヴェルヴェット(うさ耳)が「I May Fall」をバックに流しながら巨大ロボを攻めまくるシーンも盛り上がります。初見では正直「え、ここで活躍するのがこの子なの…?」と思っちゃったんですが、コピー能力やREDトレイラーへのオマージュがアツイですし、序盤では差別されていてこれまで見せ場もなかったキャラが満を持してまさかの大活躍、という流れも意外性があって良いです。
  • そしてワイスの見せ場! 召喚が成功しかけたことに自分でもびっくりしているのが可愛い。召喚したのはやっぱり、Whiteトレイラーで戦っていたデカブツなんですかね。4期OPでも召喚を練習するシーンがありましたし、今後のメインウェポンになっていくなら楽しみです。駆けつけたヤンに「ルビーを探して!」って言われて、ヘトヘトなのに「グッ」と親指を立てるワイスお嬢様がほんとにカッコよくて大好き。どうしてこう常に可愛くてカッコいいのか…。素晴らしいキャラです。
  • しかし勝利の美酒に酔う暇もなく、ブレイクがついに「奴」と出会ってしまいますね。そう、アダムですよ…。私的「できる限り無残な死を遂げてほしいRWBYキャラランキング」、ぶっちぎり第1位のアダム・トーラスさんですよ!!ほんとに死んでほしいです!!きもちわるいんですよ!!!(直球)
  • いや、もちろん凄く良い敵キャラだと思います。Blackトレイラーのアクションも最高でしたし、仮面のデザインも硬派な立ち振る舞いもカッコよくて、声優も中村悠一で、完璧なイケメン悪役像ですよ。でもやっぱり気持ち悪いんですよ!!ブレイクに対する態度が完全にDVクズ野郎のそれなんだもん!「会いたかったよダーリン」じゃないんだよ!きもい!!!(直球)
  • それだけならまだ「イケメンだけどキモいDVクズ外道」ということで勘弁してやっても良かった(?)のですが、何の罪もないヤンの腕を切り落として取り返しのつかない傷を負わせ、ヤンとブレイクの中を引き裂き、結果的にチームRWBYをバラバラにした最大の元凶となったことに関しては、もう…「死ね」の一言ですよ!これを「死ね」以外の言葉でなんと表現するのか!!「どうして俺の心を傷つけるんだ」じゃないんだよ!死ね!!!!(激怒)
  • …とはいえアダム、なんかもう本当に最悪すぎて、一周回って愛おしさすら感じてくるキャラなのも事実です。もはや逆に可愛いっていうか。それに、手段こそ暴力的でひどいものとはいえ、差別をなくしたいという彼の思想自体は決して間違っていないわけですからね。複雑な背景と心の闇を抱えた強大な敵キャラとして、4期以降でも頑張ってほしいです。まぁOPの時点で沢山のファンに「きもい」「きもすぎる」「動きがきもい」などと言われてましたけど…。ちょっと可哀想になってきた。がんばれアダム。がんばってパワーアップしたヤンに仮面をブチわられてボコボコにされ、ヤンとブレイクがラブラブになるのを見届けたのち無残に死んでほしいです。(ひどい) 
  • アダムをディスりすぎて字数が大変なことになってるのでそろそろ終わりたいんですが、最後の戦いに向かうルビーとワイスについてはやはり触れずにはいられません。ルビーが「私がピュラたちを探しに行く」って言って、ワイスが間髪入れず「私たち、ですわ」と返して、少しニコッとするシーンがもう、本当に好きで仕方ない。この2人の出会いがどういうものだったかを思い返すと、その関係の変化っぷりに泣けてきます。
  • ルビワイって主人公カップr…ペアのわりには、二人の関係性の深まりが描かれることは(同種の他作品に比べても)そこまで多くないんですが、こういう数少ない描写を決して外さないのがイイんですよね。「私に作戦がある I have a plan.」「でしょうね You always do.」という、1期のバトルを踏まえたやりとりも最高に熱いし。魔法陣をバーーッと駆け上るルビーとワイスのコンビ技もあのバトルのリフレインになってますね。ルビーを見送るワイスの表情がほんの少し寂しそうに見えたのは、私がルビワイ派だからでしょうか…(知らないよ)。このシーンを最後に二人はしばらく会えないんだと思うと寂しいですが、再会がドラマチックになりそうで楽しみでもあります。
  • そこからさらにピュラvsシンダーの熱いバトル、ルビーの覚醒、ヤンの葛藤、新たなる旅立ち、ラスボス登場など見所が多いんですが、そろそろ5千字なので中途半端ですがいったん終わります!箇条書きってのは書きやすいけど歯止めが効きませんね! なんにせよVol3、期間中にたぶんもう1回くらい劇場で観ると思うので、また色々書きます。配信中のVol4も非常に面白いですし、まだしばらくRWBY熱は続きそうですね。RWBYサイコー!コクがあってクセになる!イェーイ!!