沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

ぎろっぽんアラウンド

・今日は六本木周辺をうろちょろしていた。見たい展覧会と見たい映画があったので同時に行ってしまおうと思ったのだった。くたびれがう。(←やや気に入っているフレーズ)

・展覧会は「ルーヴル展」。フェルメールという偉い人の描いた「天文学者」という偉い絵がきているからか、ものすげ〜人だった。会場が広いから息苦しくはなかったけど。

・貧乏性であるため、一度展示に入ってしまうと、1時間半〜2時間くらいはいないと損した気持ちになるので、今回もそれくらいいたのだが、正直とくに感動を覚えたりはなかった。

・とはいえ、絵に対して別に何も思うところはなくても、絵しかない空間というのはやはり落ち着くので好き。退屈ならそれはそれでよい…。

ブーシェという人の描いた、お尻をまるっと出している女性の絵があり、高尚な感じに飾られてはいたものの、当時その絵の担っていた役割は推して知るべし、という露骨さに満ちていた。

・300年前ですものね。女性の裸体をリアルに再現できるという技術が、いかに特別なものであったことか。その絵を手にした金持ちたちの、興奮たるや。

・「神話だよ」「歴史だよ」「寓意(アレゴリー)だよ」という大義名分の中で、共犯的な縛りプレイのように展開していくエロ文化…。日本の「春画」ほど露骨ではなく、しかしそれゆえに秘かに奥まっていく世界。おもしろそう。

・そろそろ日付が変わるので、映画にかんしてはまた書こう。文章だけなの久々だな。