沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

『進撃の巨人』評きいた

  • 最近ま〜たブログに時間をかけすぎなので今日は短くします。ていうかいくらなんでも長すぎだろ毎日!我ながら「よくもまあ」って感じ。1000字くらいが理想ですよね…。
  • 少し実写版『進撃の巨人』の話でもするか。ライムスター宇多丸さんにもラジオでかなり厳しいことを言われてて、ちょっと辛い気持ちになりました…(別に私が作ったわけじゃないのにね)。コメントの内容は「まあなぁ…」という感じでした。悪いところをあげようと思えばいくらでもあげられる作品ですし、ガチで公正に批評しようと思ったらこうなるのもやむなしか…。
  • ただ、これで「駄作」としてのイメージが決定的になっちゃって、見もしないでアレコレ言う輩も増えるでしょうから、そこは少し悲しいですね。足りないところもそりゃたくさんあったけど、志はハッキリと高いし、不誠実な「駄作」とは一線を画す映画だったと思うのですが。う〜ん。
  • あ、よく見かける「石原さとみのコメディ演技だけは良かった!」みたいな意見には私も「そうかな…?」と思っていたので、ウタマル氏がそこを指摘してくれたのは良かったです(石原さん自身は人格者っぽいのでちょっと可哀想ですが…役者というよりは演出の問題かと)。ミカサ役・水原希子への絶賛はちょっと意外でしたね。でもたしかにルックスや雰囲気の再現度はピカイチだったかも。今回の彼女の評判が(私含め)イマイチなのは、大不評なシキシマさんのワリを食ったのが大きい気もします…。
  • なんにせよ、ウタマルさんみたいな立場であれだけズバッとモノを言うのはなかなかできることじゃないし、それだけでも凄いことです(特に今週はさぞ、さぞやめんどくさかったことでしょう…)。いつも思いますが、公共の場で「モノを言う」こと全般に対して、本当に真摯な考えを持っている方なんだと思います。
  • そもそも「ムービーウォッチメン」なんて、どう考えてもメリットよりもデメリットやコストの方が格段に大きい、ほんと「やってられない」ようなコーナーだろうに、毎週あれほどちゃんとした批評を構築していて、普通に尊敬しちゃいますよ…。もちろん時間の制限もあり、そりゃあ完璧な評論というわけにはいかないでしょうから、ウタマル氏に対する批判があるのもまた健全なことだとは思いますが。
  • 最近では特に『フォックスキャッチャー』評が素晴らしかったですね。何度聞いてもグッときます。最後の「USA!USA!」ってそういうことか…!と目の覚める想いでした。泣ける。本作、今年前半のベスト8位に入れましたけども、間違いなくウタマル氏の批評に影響されていますね。
  • ウタマルさんは『叛逆の物語』の批評もしていて、これまた濃いファンほど色々言いたいこともあった内容なのかもしれませんが、少なくともラストの勘所をしっかりと抑えてくれていただけでも、価値のある評論だったと思います。「世界は健全な不健全さを取り戻した、しかしほむらは…」っていうくだりとか、いま聞くと改めて「わかってんじゃん…!」と感じますね(えらそうに)。『叛逆』がちゃんと映画として(批評のプロに)論じられたこと自体があんまりありませんでしたし、例えば柳下氏のやや安易にすぎる『叛逆』批判とかに比べれば、その作品理解の深さは歴然としていたと思います。えらい!(雑な褒め)
  • ああ、結局1500字オーバー。もうやめよ。来週のムービーウォッチメンは傑作『インサイド・ヘッド』とのことですね。久々に安心して聞けそうなのが当たりました…(上映前の「あれ」についても物申してくれたらいいな…)。なんにせよ鉄板の一本なので、未見の方はこれを機にぜひ。ちなみに明日は『ミッション・インポッシブル』見ます。ベンジーオープンザドーア!ノットディスサーイド!デンッデンッデーデン(略)