沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

『ファーゴ』みてる

  • 雨が降っていてめっちゃ寒いですね…。風邪をひくと困るので、取り急ぎ、大量の白菜とネギと鶏肉を摂取した。鍋。
  • Amazonプライム・ビデオで、海外ドラマの『ファーゴ』を見ている。今、シーズン1の第6話を見終わったところ。えらい展開になってきて、とても面白い…のだが、本当に変なドラマだ…。なんなんだろうこれは…。すごく面白いけども…。
  • ラジオの「たまむすび」で面白いと聞きつけ、大好きなマーティン・フリーマン(『SHERLOCK』のワトソン役や『ホビット』のビルボ役)が出ていることもあり、ずっと気になっていたのだった。ちなみにhuluにはまだない。
  • コーエン兄弟のカルト的なサスペンス映画『ファーゴ』(1986年)を、まさかの連続ドラマでリメイクした作品。…かと思いきや、登場人物も時代設定も全然ちがうんですけどね。一応、映画版の10年後が舞台ということで、過去とのリンクも軽く示されたけど、そこまで深くは関係していなさそう。
  • とはいえ、雪に包まれた町の様子とか、似てるところもある。舞台以外にも、漠然とした雰囲気が映画版と通じているな…。奇妙にオフビートな物語のテンポと、ドライな感じの語り口が、不気味なリアリズムを生み出している。
  • 平凡な中年が、ふとしたきっかけから悪に染まり、どんどん物凄い事態になってしまう海外ドラマという点で、傑作『ブレイキング・バッド』とも共通しているけど、結果としてあの作品とはまったく違うタッチになっているのも興味深い…。あちらよりもさらにドライな感じ。
  • そしてやはり良いな、マーティン・フリーマン。第1話であるとんでもない犯罪に手を染めてしまうんだけど、「すっとぼける」とか「ごまかす」とか「自分に嘘をつく」とか、そういう小物っぽい演技がとにかく上手い。…というか、ちょうどよく「ヘタ」なんですよね。とぼけ切れてないし、ごまかし切れてない、「演じきれてない」という人間の姿を見事に演じている。「人間、ひどすぎる緊急事態にはこういう風になるかもなぁ」というリアリティが凄い。
  • 主人公を何気ない一言から悪の道に引きずり込む、悪魔のような謎の男ローン・マルヴォもすごく魅力的。直接的に暴力を振るうシーンとかは滅多にないんだけど、とにかく「関わり合いにならないほうがいい」感がやばい。郵便物預かり所での係員との会話とか、脅すような言葉を一切使っていないのに圧迫感がすごかった。こいつに心底ビビりながらも、正義感から立ち向かおうとする警察官グリムリーが熱い!…と思ってたら6話で大変なことに…!どうすんだこれ。
  • あと、『ブレイキング・バッド』の悪徳弁護士ソウルが、今度はろくでもない警察署長として出ていた。最近スピンオフの『ベター・コウル・ソウル』も始まったというのに、ずいぶん忙しいんだな…。人気ドラマをまたいで出演してる人ってけっこう珍しくないだろうか。『ベター・コウル・ソウル』も見たいけど、今のところNetflixでしかやってないんだよな…。ああ、入っちゃおうかな…まどマギも見られるし。こうして色々吸い上げられていくのだろうか…。時代が憎い…(?)
  • 今日はこの辺で。『ファーゴ』、ジョジョ4部の雰囲気とか好きな人はハマるんじゃないでしょうか。寝る前にもう1話くらい見るか…(夢見わるそう)。それにしてもhuluでは『ハンニバル』と『ARIA』、Amazonプライム・ビデオでは『ファーゴ』と『ひだまりスケッチ』……なんでいつもこういう組み合わせになるんだろうか…。ふしぎ。では。