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沼の見える街

ぬまがさのブログです。おもに映画の感想やイラストを描いたりしています。

「もう何も恐くない20」感想

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  • 「もう何も恐くない20」で買った漫画の感想を簡単に書いておこうと思います。資金的な理由もありあんまり数は買えなかったけど、どれも面白かったです…。(一応、ネタバレ注意で!)
  • まず、「のび」さんの『りっしんべんとはうらはらに』。昨日もTwitterで書いたけど、ものすごく好きな作品でした。まどかが風邪を引いたほむらの看病をするお話です。私は決して熱心なまどほむ派ではないけれど(婉曲表現)、まどかとほむらの関係性ってやっぱりめちゃくちゃ魅力的だよな、と思わずにはいられなかった。
  • まどほむの看病話といっても、甘々な感じでは全然なくて、「ほむらがまどかの優しさを徹底的に拒絶する」という話なので、ホンワカしたまどほむを期待して読むとややキツイかもしれない。でも個人的には「これぞ!!」と膝を打つ思いだったし、まさにこういうお話が読みたかった。
  • まどほむという関係性の最大の魅力というか、その根幹にあるものは、お互いのことを深く想っているにもかかわらず、その「想い方」がまったく違うがゆえに、「どこまでもすれ違ってしまう」という切なさにあると思うんですよね。その結果があの『叛逆の物語』の、悲しくも美しい結末につながっていくわけで…。
  • ゆえに、ラスト4ページの容赦なさには胸を打たれました。救いのない終わり方だけど、「この辛さがあるからこそ、本編につながっていくんだ」という誠実な補完にもなっている。(それにしてもあとがき、ヴェル◯ースオリジナルて!笑ったけども!)…とにかく素晴らしかったです。
  • ほんわかした楽しい「まどほむ」を否定するわけでは決してないんですが、本作によって「まどほむの関係性って本来はすごくシビアで悲しいものなんだよな」と改めて気づかせてもらえました。甘く優しい話ではないものの、だからこそ逆に「まどほむ(というかまどマギ)って本当にいいものですね…」と思わざるをえなくなる漫画でしたよ。ほむさや過激派の私でさえも…。
  • 同じ作者の方の過去作暁美ほむらが転校したら鹿目まどかが死んでいた話』も一緒に買いましたが、こっちもとても面白かった。けっこう有名な作品だと思うので、詳しくは今日は語りませんが、あの…実質ほむさやですよねコレ…。本当にありがとうございます!(←?)
  • 続いて、A-10さんの『帰り路の魔女(中の半分)』。時期的には「魔獣編」にあたるお話で、ほむらとマミと杏子が謎めいた事件に巻き込まれます。上中下の刊行のようで、今回が「中の半分」。とにかく物凄くクオリティの高い作品で、上巻の第1話(pixivで読めます)をひとめ見たときから「これは欲しい!」とずっと思っていました。(それにしてもヒデロ氏の「焔」3部作といい、魔獣編の時期には超絶うまい人を惹きつける何かがあるのだろうか…。)
  • 今回のもう恐では残念ながら「上巻」の取り扱いはないとのことだったので、とりあえずこの「中の半分」だけ購入。上巻はいずれどこかで手に入れるとして、お行儀が悪い(?)とは知りつつ途中から読んじゃうことにしました。第3話「篝火」。
  • 今回は、雪の降る謎めいた土地に飛ばされてしまった杏子の動向が描かれます。第1話のロードムービー的な味わいも大好きでしたが、今回の不気味で不条理な雰囲気もたまらないですね。冒頭の見開き、観覧車が突き出している雪の海辺がシュールかつ幻想的で、実に美しい。
  • 杏子が見た悪夢(現実?)の中に出てくるさやかの描写も、壮絶かつ斬新の一言。さやかちゃん、まっすぐな正義漢であるがゆえに、一度タガが外れるとどこまで落ちるかわからないという怖さ(=魅力)があるんですよね。その側面をこういう風に表現する手腕に、ただただ脱帽&戦慄でした。そしてラストの神々しさよ…!次巻に期待せざるをえない。
  • あと何と言っても杏子が可愛いしハードボイルドだしかっこいい…。銃の準備をする御姿も、大変にうるわしい…。13p1コマ目のおなかのあたりとかすごく好きです。
  • 他にも「おりこマギカ」のゆまが出てきたりして物語的にも興味深く、もっと色々語りたいんですが、さすがに途中を抜かしたままでは感想を書くにも限度があるか…。また上巻を読んだら改めて書こうかな。とにかく技術とアイディアと作品愛のつまった贅沢な逸品であることは疑いようもなく、まどマギファンはみんな何とかして読まないといけない(断定)。
  • 喬文さんの『今日の夕飯』『契約更新』も買ったのですが、何やらおまけがいっぱいついてきました。「マグロほむら」(凄いネーミングだ)のバリエーション豊富な可愛いシールに、ポストカードに缶バッジなど。お得感!
  • 新刊『今日の夕飯』は、マミさんがスーパーで買い物をする淡々としたお話。じゃがいもを転がしちゃって全部買うマミさん良い子。あ、いま気づいたけど『叛逆』以降の話だったのか(なぎさちゃんいるし、ほむらイヤーカフスしてるし)。叛逆後のこういう日常の話ってあんまり見かけない気がするので嬉しい。確かに悪魔ほむらは冷凍食品ばっかり食べてそう…(元々かもしれないけど)。ラストの6人が食卓に揃った幸せな絵が、切なくもあり暖かくもあり。ほむらちゃんにもしっかり美味しいもの食べてほしいですね。
  • 既刊『契約更新』も面白かった。高校生になった魔法少女たちがQBに「契約更新」をせまられるというお話。解約すれば魔法少女をやめて安全に暮らせるけど、そのかわり契約時の願い事は無効になる…。そんな究極の選択に対するそれぞれの決断が、説得力をもって丁寧に描かれます。ラストは寂しくもあるけど、その場にいないほむらにとっては最高のハッピーエンドでもあり、それがまた切ないというね…。不思議な爽やかさと寂寞感が残る好編でした。
  • 空想船(くらげもどき)さんの『まどかはとんでもないものを取り戻していきました』も買いました。この方のデフォルメ可愛くて好きだな〜…。200円とずいぶん安かったんですが、中身はかなり充実。お得感! ほんわかまどほむもやっぱりイイものですね…。
  • とりあえずこんな感じですが、後からカタログを見て「あれも買っときゃよかった…」としきりに後悔してます…。でももう仕方ないので次に生かそうと思います。改めて今回で、『まどマギ』面白いな〜と思わされましたよ。私も頑張ろう(←?)。それでは。