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沼の見える街

ぬまがさのブログです。おもに映画の感想やイラストを描いたりしています。

冬コミまどマギ漫画感想(C89)

まどマギ

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  • 去年の冬コミ(C89)で買ったまどマギ同人誌の感想、あんまり先延ばしにしてもアレなので一度まとめて書いておこうと思います…。どの漫画もまどマギ愛がほとばしっていて、クオリティが凄いことになってる本ばかりなので、興味の湧いた方は委託書店や次回イベントなどで探してみてくださいね。(カッコ)内は著者名だったりサークル名だったり適当です…。
  • 『ONCE UPON A DREAM。』(SILVERさん)。硬質さとキュートさのバランスが絶妙な、実にカッコイイ絵を描かれる作家さんです。今回は、叛逆後のまどほむの対立構造を丁寧に掘り下げたお話でした。(さやか→ほむらの複雑な思いも描かれていて個人的に嬉しい。)まどマギという物語がどんな風に終わりを迎えるのか、その可能性のひとつが繊細なタッチで描写されています。「正しい」ゆえに悲しい、まど神とさやかの後ろ姿が切ないですね…。でもラストは少しだけ暖かさが残ります。
  • 同じくSILVERさんの『REACH YOU。キミに届け』も素敵でした。互いに触れ合うことのできない、まど神とリボほむの微笑ましい一幕です。…と思いきや、後半はなかなか哀切な展開になっていき、その落差がたいへん好みでした。(表紙と中表紙にも象徴的ですが)まど神様の「がんばって」という言葉に込められた「酷薄さ」に光をあてるようなシビアな感じが良いです。
  • 『円環をなぞる悪魔』(たこぱいそんさん)。先日Twitterでも絶賛しましたが、読み返してみてもやはり好きですね…。叛逆ラストシーンのひとつの解釈を描いた漫画です。開幕一発目のQBのセリフからして衝撃的でありながら、一方でほむらの心理を考えれば納得のいく展開でもあり…。(私が抱いている悪魔ほむら像もかなり本作に近いです。)この解釈だと『叛逆』の悲劇性がグッと増しますが、同時に美しさも増すというか、とにかく素晴らしい補完だなあと感嘆しました。
  • 超余談ですが私がpixivで描いてる「ほむさや」は、まさに悪魔ほむらがこういう事態に陥るのをさやかちゃんだけは阻めるのではないか…という希望的妄想が原動力です(知らんがな)。SILVERさんといい、たこぱいそんさんといい、「まどマギ」という困難な物語の着地をガチで考え抜いている方が多くて、そのこと自体が素敵だなと思います。
  • 『三つ巴奪還劇!』(のびさん)。まどほむのシビアな関係性を描いた『りっしんべんとはうらはらに』がドンピシャで好きだったので、同じ作者さんの1年前の漫画も買ってみました。こっちは一転してサスペンス風ドタバタコメディで、ギャグもキレがあって、かなり笑ってしまいました…。ソウルジェムを失って屍と化したマミさんを何とかするため、掛かり付けの医者に死後硬直について質問するほむらがスゴイ好きです。あかんやろ。
  • 『タイムマシーンレコード』(SHAMROCK/おぎさん)。まどほむのホンワカしたお話が入ったボリュームのある短編集。(のびさんもですが)この方も絵が大変に達者で、少女の繊細なキュートさを縦横無尽に表現されています。全国のまどほむファン必携の書でしょう(もう持ってるか…)。装丁がとにかく素敵で、表紙も可愛くて、うっかり自分でも何か作ってみたくなります。恐ろしい。
  • 『二人ぐらしとスキキライ』(海苔せんべいさん)。杏マミのほのぼのとした漫画です。杏マミいいですよね…。杏子もマミしゃ…マミさんも本当に可愛らしい。暖かな絵柄も理由なのでしょうが、凄い安定感を感じるコンビです。
  • 『半裸ほむあん4コマのほん2』(ボマーンさん)。なぜか常に半裸で暮らしているほむ杏の日常を描いた4コマ集です(こう書くと実にシュールですが…)。半裸&えろいネタも多いのでR18ですが、ギャグのクオリティが地味に高くて笑えます。話が湿っぽくなりそうな時のかわし方も上手くて、何というか品のあるシリーズですよね(半裸だけど)。そしてラストは泣けます…。ホムアンはいいぞ。
  • 『私のメフィストフェレス』(arinco)。きらマギの『みたきはら幼稚園』のlinco先生が、まさかのほむさや漫画を…!(『幼稚園』でもちょいちょいほむさや風味の話はありましたが。) 絵柄はいつもの可愛らしいタッチですが、話は叛逆後のシリアスなトーンで、そのギャップが新鮮で面白かったです。linco先生は連載陣の中でもかなり原作を尊重されてるタイプだと思うので(設定は突飛ですが)、まとまったお話が読めるのは嬉しいですね。本誌でも読み切りとかで、連載陣がたまにこういう感じの漫画を描いてくれたらいいな…。無理かな。シリアスは絶対需要あると思うんですが。
  • 『この本って暁美ほむらのナイトメアなのか?』(熱血漢さん)。こちらもほむさや漫画で、キュートな表紙に惹かれて購入しました。ほむさやが多くて素晴らしいことですね。頭を打って中身がメガほむになってしまったデビほむとさやかの繰り広げる、可愛らしいコメディでした。普段とのギャップに怯むさやかが可愛い。ほむらはバージョン(?)が色々あるのでこういうネタは楽しいですね。
  • そして『ほんの一世紀だけわたしの銀の庭』(ネダオレ/あやねさん)。叛逆後の世界を繊細かつユーモラスなタッチで描いた美麗な漫画で、後半はアダルトな濃厚まどほむ展開になるのですが、個人的に前半のほむさや描写がツボにはまりまくりでした…! 月の美しい寒空の下で、二人がほんの少し互いに歩み寄りつつ会話をするシーンが本当に好きで、何度も読んでしまいます。寒い冬にぴったりの作品だと思うので、まどほむ派だけでなく、ほむさや好きにもぜひ読んでみてほしいですね…。前作『いつか円環で会えたら』も色々ぶっ飛んでて楽しい。
  • 最後に『帰り路の魔女(上・中)』(A-10さん)。もはや映画だろコレ…!?と言いたくなることでおなじみ、超絶ハイクオリティな魔法少女たちの怪奇冒険譚です。すでに1話をpixivで、3話を前回の「もう怖」で読んでいたのですが、今回ついに上・中巻を(人の海に押し流されつつ)手に入れ、1〜4話までを一気読みすることができました。ロードムービー風の1話、ド派手な大規模バトルの2話、不条理サスペンス調の3話と、それぞれトーンの異なった面白さを満喫できるのですが、4話の展開はさらに物凄いことになっていて、とにかく圧巻です。
  • 前半の杏子vsさやかのガチバトルはもちろん大迫力で必見なのですが(鋼のように冷徹なさやかが恐ろしくもカッコイイ)、その後に明かされる「とある真実」には心底ゾッとさせられました。同時に「さもありなん…!」と思わせられる部分もあり、まどマギ世界のエグい再解釈として見事です。とはいえ、まだ謎の全てが明かされていたわけではないので、おとなしく楽しみに「下巻」を待ちたいと思います。まどマギファンは何とかして入手しましょう(もう持ってるか…)。
  • そろそろ長いので、こんなところで終わりにしておきます。他にも読みたい作品があったのですが、予算的な制約もあったため、また次の機会に…。それにしても、まどマギ創作界はエライことになってるなと改めて思わされました。一般的な意味でのブームはかなり前に終息しているとは思うのですが、だからこそ作品への愛に溢れた、怪物めいた面白い人たちが楽しそうに群雄割拠している、恐ろしい世界だなと感じます…。また機会があれば遊びに行きたいですが、その前に私も描き途中の漫画の続きをナントカしなきゃですね…。「クリスタ」も手に入れたしな。素敵な漫画をたくさん読んだのだし、私も頑張ろう(雑な決意)。それでは。