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沼の見える街

ぬまがさのブログです。おもに映画の感想やイラストを描いたりしています。

魔獣編(第6話)読んだ。

まどマギ
  • きららマギカ(vol.25)掲載の「魔法少女まどか☆マギカ 魔獣編」第6話の感想です。(特に3話くらいから)毎回思わぬ方向に舵を切って楽しませてくれている「魔獣編」ですが、今回の予想外っぷりも相当なもので、実に面白く読みました。私は特に熱心なまどほむ派ではないにもかかわらず、それでも「まどほむ」っていいな…!としみじみ思わされましたね。熱心なまどほむ派の人は(色んな意味で)のたうちまわっているみたいですが…。適当に感想を語っていこうと思うので、以下はネタバレ注意で。
  • 前回、いきなりほむらの目の前に現れた白ワンピースの「まどか」。しばしうっとりと見つめるほむらですが、なんといってもここはまどかの存在しない世界、彼女が本物であるはずがないとすぐに気づきます。そしてまどかのほうも、速攻で自分が「魔獣」であると正体をネタバレしてしまいます。(この点だけ見ても、前回さやかちゃんや杏子に化けた魔獣よりはタチが良さそうですね。まぁ後にわかるようにこの魔獣まどかも大概な性格してるわけですが…。)
  • しかしこの魔獣まどか(以下マドカ)、「さっきのバトルで助言してあげたのは私だよ」とか言ってるけど、先月は明らかに言葉遣いが違いましたよね。マミさんを「巴マミ」とか呼んでましたし、てっきりほむらちゃんが何らかの時間操作で過去の自分にアドバイスしてる、みたいなことかと思ってました。まだちょっと裏がありそうな気もしますね。
  • そこからマドカがほむらに魔獣システムの仕組みを説明するわけですが、わかったようなわからんような…。「感情エネルギー」について本編でしっかり説明されたことがあまりない気がするので、そこを中心に据えた理屈にイマイチ馴染めないんですよね。まぁほむほむもよくわかってなさそうな雰囲気なので、ここはなんとなく流しておけば良いのでしょう(雑な読者)。
  • ひとまず敵ではないとわかったマドカを、ほむらはいったん受け入れることにします。このあたりのほむらの心情描写が良いですね。自分で正々堂々と「まどかじゃないよ魔獣だよ」と言っているのですが、それでも姿や声は完璧にまどかなので、頭では魔獣だとわかっていても、どうしても心を揺さぶられてしまう、という…。
  • 手を握られて「力を合わせて私たちを手伝って!」とか言われた直後の表情も、「魔獣がいけしゃあしゃあと何を言ってやがる」という気持ちと「うう…とはいえ…とはいえまどか…」という気持ち、このせめぎあいのような感じがとても良いです。ハノカゲさんはこういう繊細な感情をうまく表情に織り込みますよね。あと細かいところだと、ほむらが髪をかきあげる時の手の描き方が好きです(細かい)。
  • こうしてほむらとマドカの奇妙な共同生活が幕をあけることになります。大物魔獣を探すという共通の目的の下、それなりに楽しそうに過ごす二人の姿はなかなか微笑ましい。妙に生き生きしているマドカは無性に可愛らしくて、自分の髪型をほむら好みに変えたりするあざとい一面もあります。ほむらも戸惑いながらもちょっとまんざらでもなさそうだし、まどほむ派には眼福な光景かもしれません。…とはいえ「まどほむっちゃまどほむだけど、そもそもコイツまどかじゃないしな…」という、ある意味では作中のほむらとよく似たモヤモヤ感を抱えながら読み進めていくことになるでしょうから、その辺よくできてますね。
  • その後ベンチで二人が会話を交わすシーンも、読み手の心をえぐる気満々なのがとても良いです。しかし「私のことって正直どう思う?」とか「私と過ごしててなんとも思わないの?」とか、スゲー台詞だなオイ…。いや、「なんとも思わないでしょ?その理由はね…」という道理を導くための台詞なわけですが、この部分だけ取り出すとスゴイ。めちゃくちゃ積極的な人みたいだ…。
  • このマドカの独特の図々しさというか、しゃあしゃあとした性格、妙に魅力的なんですよね。しょせんは偽物なので全然「まどかっぽくない」んですが、それでいて確かにまどかの(二次創作などではよく見かける)攻め攻めしい一面を蒸留して固めて尖らせたような、実にいい性格してます。立ち去るほむらを見つめる顔とか、まどかにあるまじき感じの表情で最高でした。あまり熱心なまどほむ派ではない私でも、この「マドほむ」には正直グッときてしまいますね。二次創作したい。ていうか読みたい。誰か描いて(書いて)ください。
  • だいぶ脱線しましたが、この後のほむらの追い込まれっぷりも半端なかったですね。追い込まれ度合いでは本編・新編ふくめて過去ナンバーワンなのでは…。どんだけ受難の人なんだ、ほむら。まぁ読者的にはほむらが怯えている内容(すべてが絵空事なのではないか?)が間違いであるというのは自明なので、ショックやスリルよりは「またほむらが可哀想な目に…」という同情のほうが勝るのですが、それでも「何を信じていいのかわからない」というほむらの不安や絶望には感情移入してしまいますね。そりゃこんな境遇に置かれれば精神的に崖っぷちになるよな…。「記憶操作」の固有魔法という伏線が、また非常にイヤな具合にバシッと決まっています。ひどい。
  • そしてラストには、マミや杏子の説得もむなしく、ほむらはマドカに完全に取り込まれてしまいます。「自分を魔法少女から解放して」と告げたほむらは、魔獣としての姿をあらわにしたマドカによってどこかに連れ去られてしまい、次回に続く、となります。
  • 次回どうなるのか、非常に気になりますね…。とらわれた先でほむらが諦めずに戦うのか、とらわれのおほむ様を杏マミが取り戻しにいくのか、どう転ぶのか先が読めません。あと3話くらいで完結だと思うんですが、どうやってケリをつけるんでしょうか。叛逆につながる物語ということでオチは完全にわかっているんですが、しっかりとまどマギ独自の「着地点がわからない」雰囲気を出せていてすごいなと思います。楽しみ楽しみ。
  • とりあえずこんなところで…。お話的に面白かっただけでなく、今回はとにかく「マドほむ」という新たな関係性が大収穫でしたね…。なんか良い感じの二次創作とか見かけたら教えてください(自分で探せ)。それでは。