沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

劇団イヌカレー「床下展」行った。

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  • 昨日ですが、浅草橋でやっている「床下展」にもフラリと立ち寄ってきました。『魔法少女まどか☆マギカ』のコンセプトアートですっかりおなじみのアーティスト、「劇団イヌカレー」による初の個展です。規模は小さかったですが、なかなか面白かったです。
  • この「床下展」、開催するのを聞いた時からずっとワクワクしていました。というのも私が「まどマギ」という作品にここまでハマった理由として、やっぱり劇団イヌカレーによる美術の果たした役割がものすごく大きいと思っているので…。いわゆる「イヌカレー空間」の異様で不気味な美しさが「まどマギ」に興味を惹かれたきっかけだったという人は沢山いると思いますし、私もその一人です。特に『叛逆の物語』は、上映時間のほぼ全てにわたって劇団イヌカレーの美術が炸裂しまくるという作りになっていましたしね。イヌカレー無くして今の私はない…と言ってもいいかもしれません(だからなんだって話ですが…)。
  • そんなわけで、個展なんてものがやるならもちろん行きたい気持ちだったので(色々あって終了ギリギリになってしまいましたが)、このたび行ってまいりました。「まどマギ」以外でイヌカレーさんがどんな作品を作っているのか興味ありましたしね。会場は浅草橋駅から徒歩5分くらいの場所にある小さなギャラリー「パラボリカ・ビス」で、その中の一室を占有する形で「床下展」が「公演」(劇団イヌカレーは作品の発表を公演と呼ぶ)されていました。
  • こうした展示は初ということで、「劇団イヌカレーの歩みを振り返る…」みたいなコーナーがあったりするのかな〜とか思ってたんですが、特にそんなものはなく、もうイヌカレー前回フルスロットルという感じで、狭い室内にぎっしりと作品が並べられていました。
  • 「公演」というだけあって、この「床下展」自体がひとつの小さな物語になっているのですね。私もちゃんと把握したわけではないんですが、様々な作品に付属している台詞や言葉を読み解くと、「床下」に迷い込んだ女の子が色んな奇妙なものや人に出会っていく…というような、劇団イヌカレーらしい奇想と皮肉に満ちた、可愛くて不気味なお話が浮かび上がってきます。おどろおどろしい雰囲気はもちろんありましたが、同時に不思議な懐かしさも感じられる、とても居心地の良い空間でした。
  • 個展ということもあって作品を実際に買うこともできて、ちっちゃく値札が貼ってあったりしました。まぁ何といっても芸術作品ですし、私のようなもんが気軽にポンと買えるような値段ではありませんでしたが、けっこう完売に近い勢いでしたね…。さすが。私は別に詳しくありませんが、現代アートシーンでもかなり注目されているグループなのでしょう。
  • そんな感じで、短い時間ながらもイヌカレー世界を楽しむことができました。感想を書くノートがあったので、とりあえずシャルロッテちゃん(にょろにょろしてるほう)を描いておきました…。ちなみに前の方を読み返してみたら、べべを描いてる人率が高かったですね。あのデザインは確かに秀逸…。今後のさらなる活躍に期待大です。おしまい。