沼の見える街

ぬまがさのブログです。おもに映画の感想やイラストを描いたりしています。

『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』読んだ

  • 楽しみにしていた永田カビさんの『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポkindle版が発売されたので、さっそく買って読みました。web版とも読み比べてみましたが、大幅な加筆に加えてほぼ全コマが描き直されていて、ほとんど新しい作品といっても過言ではないかと思います。
  • 内容はタイトルにもあるような「レズビアン風俗のレポート」というよりは、あるひとりの女性が昔からずっと抱えていた生きづらさをなんとか昇華して、自由にのびのびと生きて行く道はないものか、と探ろうとするお話です。
  • …と書くと堅苦しい感じですが、絵柄はすごく可愛らしくてエロさもあって、出てくる女の人たちも魅力的だし、長さもそんなでもないため、読むだけならサクッと読めます。読み味はドスンとくるものではありますが。
  • 作者さんの前半生もweb版にくらべてもガッツリ加筆されていました。大学をすぐに中退してからバイトなどをして暮らしていたということで、私のこれまでの人生とはそんなに重ならないのですが、なぜかすごく身につまされてしまい、少し震えながら読んでいました。
  • ちょっと脱線しますが、この前Twitterで「適切な発達段階を踏めなかった人」を抽象化(というか戯画化)したイラストでは、ある時点から「次のステップに進めない人たち」がやや嘲笑的に描かれていました。しかしこの作者さんは、自分の目の前にある高い段差を前に絶望しかけながらも、「正面から段差を越えていく以外に、幸せに生きていくための別の道はないのだろうか」と模索しているのが伝わってきて、そこがすごく良かったです。
  • あんまりうまく語れませんでしたが、今日は遅いのでいったんここまで…。なんか心の中にズシンと残り続ける一冊になりそうです。また読み返そう。