沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

劇場版『RWBY Volume4』感想

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  • 劇場版『RWBY Volume4』初日に観てきたので軽く感想を書いておきます。最近はツイッターのせいで(あと忙しくなって)めっきり映画の感想を長文で書かなくなってしまったので、たまには…。RWBY知らない人は意味わかんないと思いますが、あしからず。ネタバレ多めです。
  • 結論から言ってRWBY4映画、めちゃ良かったですね。今までのRWBY劇場版でいちばん楽しめた気さえします。4期の本編はまさかの「200分」近くという、さすがに今の映画館じゃムリだろ『ベン・ハー』じゃないんだから…って感じの大長編なわけですが、今回の映画版はかなり大胆にカットして150分くらいに収めてましたね。3期映画よりも短いくらい。
  • 先月まで放映されてた1〜3の総集編的なTV放送「RWBY the Beginning」も基本めっちゃ楽しんだとはいえ、「ええ〜そこ切っちゃうのか〜」という不満もわりと感じました(おもにホワロ関連)。なので今回の4期映画もまさかの50分カットということで少し心配だったんですが、蓋を開けてみたら編集が凄く上手くて、すんなり楽しめましたね。いくつかのシーンをのぞけば、初見ではどこが削れたのかわからなかったくらい。ちょっとした間とかを細かく細かくカットしてたのかな? 後日ブルーレイで見比べてみます。
  • さらに4期になって映像表現が格段になめらかでキレイになり、(キャラモデルの変更に賛否あるとはいえ)やっぱりスクリーンに非常によく映えるシリーズになったなと。3期までは正直、大スクリーンになるとさすがに厳しいか…?という部分もあったわけですが、4はもう普通に劇場クオリティというか、一般的なCGアニメ映画とくらべても全く遜色ないなと。これを映画館で観られるのは日本だけっぽいし、得しちゃったなって感じです。
  • ストーリーは、Volume3のラストでとんでもない大崩壊が起こり、死者や退場者も続出し、チームRWBYがバラバラになってしまい、全員が失意の中にいる状況で、それぞれがどのような「再起」を遂げるのかがポイントになっています。RWBYの4人、敵陣営、新キャラの釘宮オスカーくん(と犯罪臭のする学長)…と大体6つくらいの視点がコロコロ動くので忙しいですが、そこは語り口の上手さもあって、絶妙に混乱しないように工夫されていました。
  • ひとつずつ語っていくと、まずルビーサイド。3期でチームRWBYが完全に離散してしまいましたが、ルビーは新たに「チームRNJR」を結成してミストラルを目指します。ルビー、ノーラ、ジョーン、レンでチームRNJRというわけです。この4人、即席チームとはいえ無性にマッチしてるというか、ルビーの武器とノーラの能力など戦力バランスも良い気がしますし、何よりなんだか楽しそうで良いですよね。(ルビーがジョーンのシャツを笑うシーンが削れたのは残念でしたが。あと4期唯一のホワロシーンである、ルビーが空を見上げてワイスに思いを馳せるくだりな。あれは残してほしかった。私はホワロを見逃さねえ…)
  • とはいえ、あれだけの破壊と喪失があった後で、楽しいだけの旅というのはありえないわけで、それぞれが深い心の傷を抱えていることがそれとなく伺えます。特にジョーンが夜の森でピュラの録画を流しながらひとり特訓するシーンは、なんとも物悲しく切なくて、取り返しのつかない喪失感を喚起させる、4期の中でも群を抜いて胸に来る場面でした。下野さんの演技も(いつもはTHEヘタレって感じだからこそギャップが際立って)素晴らしかったですね。
  • そして中盤のクライマックス、チームRNJR&クロウおじさんvsティリアン戦。アクションのキレ的に間違いなく4期の白眉であり、クロウのテーマ「Bad Luck Charm」がカッコよく流れる大変イカしたバトルでした。このティリアン戦は迫力ある近接戦闘がテンポよく続き、往年のモンティアクションを強く意識したバトルに仕上がっていましたね。
  • 新たな敵・ティリアンも最初こそ「なんだよこのキモイ系バトル狂おっさんは…美少女ならまだしも…」とか思っていたんですが、だんだんその極端なキャラ造形が好きになってきました。しっぽがかわいいです。切断されるけど(無慈悲)
  • そしてなんといっても4期の見どころは、レンとノーラの過去が描かれることですね。基本的に話が一直線で進むRWBYシリーズで過去話が描かれるのは珍しいわけですが(シンダーさん周辺くらい?)、このエピソードにはなかなかグッと来てしまいました。ふだんはクールなレンと天真爛漫なノーラの凸凹カップルって感じですが、いざ彼らの背負ってる物語を聞かされると「重っ…」てなりますね…。そりゃ二人で寄り添って生きていくしかないよな…っていう。
  • 特に故郷の村が崩壊して「もう二人で強く生きていくしかない」となった後に、レンがノーラに木のハンマーを渡すくだりとか大好きです。そこでノーラのテーマ曲「Boop」が流れる演出もイイ…。その後のノーラのまっすぐな強さの基礎となるような決定的瞬間を見事に表現していたなと。4期の名場面のひとつです。
  • そして4期のラスボスである、vs親の仇グリム(正式名称は忘れた)戦。グリム登場シーンが絶望感に溢れていてとても良かったですね。まぁ実際に戦ってみるとそこまで(レンのリアクションほど)絶望的な戦力差は感じられませんでしたが、そこは順当にRNJRの4人が戦いと訓練の中で成長していた、ということでしょう。(ノーラの最後のハンマー攻撃は1期のvsデスストーカー戦のオマージュかな。)破滅的な逆境の中で強くなるしかなかったレンとノーラが、ついに自分たちの宿命に自分たちの手で決着をつけるという、胸を打つクライマックスでした。
  • ここらで他のチームRWBYの視点へ。まずワイスサイド。ワイスは作中屈指の大好きなキャラだけに、最初はモデリング変更にちょっと違和感があったんですが、見てるうちに改めて「いや全然かわいいしキレイだわ〜4期ワイス」と思えてきました(現金)。「成長した女性」って感じの雰囲気がグッと増したし、特にちょっとした動きで感情を表す系の演技が光っているなと。またシーズンが進むごとに表現が洗練されていくでしょうし、楽しみです。
  • モデル変更はともかく、今回のワイスのストーリー自体はわりとミニマルで、そこまで大きな動きやアクション的な見せ場はありません。おもに強制的に引き戻された実家にこもっているだけですからね…。とはいえ熱い部分は非常に熱くて、たとえばお父様の命令で仕方なく出演させられたコンサートで「My Life is Mine(私の人生は私のもの)」を熱唱するシーンなんて最高でした。ご丁寧に歌詞の和訳も出るので「曲のメッセージ性つよすぎない!?」と若干心配になりますが、その内に秘めた(秘めてない)熱い反骨精神こそがワイスの本性なんだろうな…と。好き…。
  • その後の金持ちパーリィのシーンも良い。愛するビーコンが陥落して人も大勢死んだというのに、会場にいるのはクソ親父とその取り巻き、ロクでもない話しかしない呑気な金持ち、ジェネリックネプチューンみたいなチャラ男とかそんなんばっかりなので、ついにワイスがブチ切れて腹立たしい金持ちに殺人イノシシをけしかけたりするのです。ヤッター!(語弊がある)
  • その騒動をきっかけにした父親との口論の結果、なんとワイスはシュニー家を継ぐ権利を剥奪されてしまいます。ぶっちゃけ(ホワロ勢として)ワイスにはルビーと一緒にハンターとして自由に生きてほしいと常々思っているので、そのこと自体は「むしろ良かったね、制約がなくなって」とか感じてしまうのですが、ワイスにしてみれば大ショックでしょう…。権利をかっさらっていったウィットリーくんは、実は(ワイス大好きウィンターお姉さまと同じく)ワイスお姉さま大好きシスコン野郎だと信じているんですが、どうなんだろ。続編はシュニー家の思惑も楽しみです。
  • ともかく、クソなパパのせいで一大ブラック企業と化した会社をなんとか正しい道に戻したい、と願っているワイスの前に重く大きな壁が立ちはだかりました。一度はベッドに泣き崩れるワイスお嬢様…かわいそう…。しかしすぐに(本当にすぐに)泣き止み、気を取り直して(3期でその片鱗を見せた)召喚術の特訓に励むのです。最愛の武器「ミルテンアスター」を再びその手に握るシーンの熱さったらないですね。応援上映なら声出してました。
  • そんなわけでワイスは(ウザ絡みしてくる弟に辟易しつつも)束縛からの脱出を試みます。4期では色々なキャラクターの「家(Home)」が描かれるわけですが、ワイスの家はその中でもかなりアレな部類で、「家」という場所がもつ抑圧の象徴としての一面も表現していると思うんですよね。しかし苦難を経て精神的に成長したワイスは、コンサートで歌っていた「My Life is Mine」の歌詞を実現するかのように、自分の前に立ちふさがる「家(抑圧)」を(物理的に)破壊することに成功します。砕けた窓の前で凛々しく立つ姿がマジでかっこよかったですね。5期でのさらなる活躍が楽しみです。というかさっさとルビーと合流してイチャイチャしてほしい(本音)
  • 続いてブレイクサイド。3期ラストでホワイトファングの元相棒・DVクソ仮面様ことアダムの手によって、最愛のパートナー・ヤンの腕が切り落とされてしまった…という非常に辛い状況です。ブレイクはこの事態を受け止めることができず、ヤンたちの前から逃げ出してしまいます。
  • そんなブレイクをこっそりストーキングしてきたのがおサルな青年・サン。かなり暗めというか、抑えたトーンで進行する4期の中で、サンは(名前通り)明るいユーモア担当って感じでしたね。まぁヤンブレ派の私としては「猿め…ヤンを差し置いてブレイクにイチャイチャ絡みよって〜…なにOPで急に抱きついてんだオラッ」的なジットリした怨嗟を抱かなくもなかったんですが…。
  • 特にヤンがあんなことになってしまい、ブレイクがその件について(劇中で)しっかり落ち込む前に絡んできて力技で雰囲気を明るくしてしまうので、どうしたって「いい気なもんだぜ」感が出てしまうというか、若干ヘイトを集めやすい役割になっていた気もしますね、サン…。サン×ブレイクの描写は地味に4期でいちばん好みが別れそう。
  • とはいえお気楽サル野郎ことサンがいなければもっと陰鬱で重い話になっていたかもしれないし、ベラドンナ家のパパやママ(かわいい)とのやり取りも可愛かったので、私的にはOKです(何様)。ていうか冷静に考えるとめちゃくちゃ良いやつなんですよね、サン…。終盤は普通にイケメンでしたし。許す(何様)
  • そう、ブレイクサイドは終盤の描写がかなりグッときましたね。4期ではチームRWBYがバラバラになるだけでなく、実はシリーズを通してRWBYの子たちが他のメンバーの名前を口に出すことすら(ほぼ)ないんですが、だからこそ最後にブレイクが「ルビー、ワイス、ヤン…大好きだった」と仲間の名前を呼ぶシーンが強く胸を打ちます。
  • その後ブレイクは家族やサンの助けも借りつつ、ホワイトファング(自分の過去)と向き合い、組織を自分たちの手に取り戻そうと決起するんですが、地味にワイスとの対比になっている気がして面白いです。最近公開されたトレイラーで昔の仲間との因縁がちらっと描かれたりもしてましたし、DVクソ仮面様…アダムがどう絡んでくるかも含めて、ブレイク周りは今後の展開が気になりますね。まずは一刻も早くヤンと仲直りして再結束して幸せなキスをして結婚してほしいですが…(邪念を混ぜるな)
  • 最後にヤンサイド。ヤンは1〜3期を通じてド派手なバトル担当でしたが、4期では一番静かな物語を担当します。腕を切り落とされ、親友に逃げられるという人生最悪の挫折を味わい、家でおとなしくしているしかない状況なので当然っちゃ当然ですが…。小清水さんの演技、これまでに見せなかったヤンの脆い一面を見事にとらえていて素晴らしかったですね。
  • そんなヤンも、周囲の大人の(ささやかな)助けとともに、少しずつ傷を癒やしていきます。失った腕のかわりに最先端の義手をつけ、父親タイヤンとトレーニングをかわし、本来の自分を取り戻していく過程が穏やかなトーンで描かれていく。今までのRWBYシリーズとは一線を画する、現実的で落ち着いた話運びが新鮮に映りますし、キャラデザや演出が一新された4期ならではの境地に進もうとしているんだな、と嬉しくなりました。
  • ヤンサイドが最も顕著ですが、4期は一貫して「子どもと大人」の関係を描こうとしているんですよね。RWBYの初期~中期はどちらかといえばラノベ的というか、強い子どもたちが敵と戦って勝つという、シンプルで全能感に溢れたエンタメ性に溢れていました。しかし3期のラストで大きな喪失がもたらされ、彼女たちが(どんなに強くても)無力な「子ども」にすぎない、という事実が突きつけられます。その上で「大人」たちとの関係によって前に進んだり、傷を癒やしたり、本当の「大人」になるための階段を登っていく。「モンティの死」という大きな喪失を経験したRWBY製作陣が、それでも諦めることなく試行錯誤を重ね、いよいよ世界的な本格王道エンタメとしての道を進みつつあることとも重ねてしまい、なんともグッときてしまいます。
  • …と、まだまだ語り足りないんですが、ゆうに5千字を超えてしまったので唐突に終わります。オスカーくんや敵サイドの話を全くしていない…。まぁTwitterとかで思いついたら語りたいです。今回の映画を観て「あ〜やっぱり4期って面白いな!」と改めて思いましたし、10月14日からの『RWBY5』が本当に楽しみになりましたし、繰り返しますが超良かったですね。RWBYファンは必ず観てくださいませ。やっぱりRWBYは最高だぜ!コクがあってクセになるー! おしまい。 

ハダカデバネズミ・ロング・リブ・ザ・クイーン

全裸で長生きで社交的、「ハダカデバネズミ」の図解です。裸で出っ歯だからハダカデバネズミという、そのまんますぎる安直ネーミングな動物ですが、非常に面白い性質を持っているのでチェックしてください。参考文献は『ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係』。直接は関係ないけど『ゲーム・オブ・スローンズ』もめちゃくちゃ面白いドラマなので見といてね。

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ハエトリグモ・ホームカミング

ジャンピング隣人「ハエトリグモ」の図解です。つぶらな瞳が8個&スグレモノの脚が8本で可愛さ8×8=64倍のクモさんですが、知る人ぞ知るその魅力を改めて解説してみました。参考文献は『ハエトリグモハンドブック』『世にも美しい瞳 ハエトリグモ』など。それにしても虫図解が3連続になってしまった…。いいけどね。

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ヒアリ・インベーダー・オン・ファイア

招かれざる毒アリさん「ヒアリ」の図解です。危険なアリには間違いないのですが、ヒアリを恐れるあまり無闇な混乱が起こってはいけませんので、基本的な生態を図解でまとめておきました。(高度な社会的スキルなど、非常に興味深い生態をもつ昆虫でもあるんですけどね…。)イラストのあとに、この図解を描くにあたって参考にした、信頼性の高そうなHP等をいくつか貼っておきます。より詳しい情報はそちらで。

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ヒアリに関するFAQ - JIUSSI

兵庫県尼崎市および神戸市で見つかったヒアリについて(解説) - 兵庫県立 人と自然の博物館(ひとはく)

「ヒアリ」上陸~正しく怖がるために知っておくべきこと(最終更新17年7月4日)(榎木英介) - 個人 - Yahoo!ニュース

・「ストップ・ザ・ヒアリ」(環境省https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_fireant.pdf

ヒアリ警察 (@_Solenopsis) | Twitter 

見つけたアリがヒアリかどうかを識別してくださっているアカウントさんです。大量の質問が寄せられていますが、まだヒアリは一匹も発見されていません。(質問は固定ツイートなどを確認した上でお願いします)

エメラルドゴキブリバチ・オブ・ザ・デッド

ゴキブリをマインドコントロールする美しきハチ「エメラルドゴキブリバチ」の図解です。名前の響きがもう「声に出して読みたい昆虫」って感じで最高なんですが、その外見も能力もキャラが立ちまくっています。(初めての昆虫図解なのに、いきなり一番ハードコアなところに踏み込んでしまった感がスゴイですね…。)参考文献は『毒々生物の奇妙な進化』。著者の飽くなき毒への情熱に、なんというか、若干えろすなものを感じてしまいました…。

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メガマウス・ビッグマウスシャーク

大きなお口の幻サメ「メガマウス」の図解です。幻というだけあってめちゃ珍しいサメなんですが(海外だとエイリアン・シャークとも)、つい最近2匹連続で捕獲されたとの知らせを聞いて、急いで図解を描いてみました。深海ザメつながりでいま熱いラブカくんも呼びました。ところで今回Twitterもブログも試験的に原寸サイズであげてみました。最近ネタや情報を詰め込みすぎてだいぶ文字が小さくなりつつあり、縮小すると一部つぶれちゃうんですよね。初期の雑で大味な感じに回帰しようかな…。(今回の参考文献は『世界サメ図鑑』など。)

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RWBY公式アンソロジー1巻「Red Like Roses」感想

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  • RWBY公式アンソロ1巻「Red Like Roses」(https://www.amazon.co.jp/dp/4834232506/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_PgfizbRJCQ22Q)、発売おめでとうございます! RWBYは本当に大好きなアニメで、半年くらい前にハマってからというもの、勝手に紹介漫画を描いたり二次創作したりイベントに出てみたりと見事なまでにRWBY沼に沈みまくりなんですが、いよいよ公式アンソロが出たか…と思うと感慨深いですね。私自身はこの本には別に一切まったく関わってないんですが、これも何かの運命ということで、収録されている作品の感想を簡単に書いていこうと思います。全体に雑な感想ですが怒らないでください!ダダダダーダダダ ダダダダーダダダ(←"This Will Be The Day"のイントロ)
  • まずなんといっても表紙がめちゃカッコイイですね。EIN LEEさんの美麗すぎる立ち絵、しかも描き下ろしという時点でもう、製作サイドの本気っぷりが感じられます。ルビーというキャラクターの可愛らしさと底知れなさ、パワフルさと色っぽさ、相反しつつも同居する要素を見事に凝縮した一枚絵で、いくら見ても飽きません…。ていうか机に飾ってます。もうこれが公式でいいよ…(公式だろ)
  • そして帯の言葉! 今は亡きRWBY創始者モンティ・オウムの兄、ニースさんの「弟へ。安心して。あなたの作品は続きます。」という言葉が泣ける…。モンティが亡くなったのは本当に本当に残念ですが、彼の意思を継いでこれだけ多くの人が『RWBY』という世界を「続けよう」「広げよう」としていることが希望ですね。素晴らしい作品をありがとうモンティ…やすらかに…
  • しんみりしつつ表紙をめくると泉彩さんのペニー&ルビーが…!ペニルビいいですよね。ペニーの笑顔が幸せそうでほんとに素敵。だからこそペニーの運命を思うと再びしんみりしてしまうんですけどね…。いや、ペニーはるびちび2期で元気にしているから…
  • 『In the Case of the Hero』(monorobu:以下敬称略)。巻頭フルカラー。4pと短めながら、チームRWBYのメンバーがリーダーのルビーに対して抱く感情が鮮やかに描き出されています。全体的に冷めつつも「パートナーとして見届けたい」とつぶやくワイス、好き…。あ、言い忘れてましたが私はルビワイ過激派です(←不要な情報)
  • 『ハンターたるもの』(早見律)。ルビーとジョーンのお話(アクションがかっこいい)。公式ではけっこう絡みのある主役級コンビですが、二次創作では意外と見かけない組み合わせな気がするので新鮮かも。弱腰ながらも勇気を出すジョーンが良いですね。
  • 『だから、私はここにいる。』(kuma)。これは良いルビワイ…!しかも作画クオリティ高いな〜と思ったら、有名なRWBY長編二次創作マンガ『RWBY Henceforward』のkumaさんだったか〜…!(ていうかBDのパッケージ絵とかもkumaさんですね。) 今回は1期のエメラルドフォレスト回の補完的な内容。たしかに、なんであの二人がネバーモアに掴まってるのかよくわかんなかったもんな…。とにかくルビワイのやりとりにニヤニヤしてしまいました。全体にタジタジながらも決めるところは決めるワイスお嬢様まじカッコイイ…好き…。
  • RWBYとルビー』(Kate)。あっ、繊細で素敵なルビワイを描かれるKateさんの漫画だ…!(ルビワイ勢の作者さんを積極的に推していくスタイル。)今回は謎の小さなルビーが登場するホッコリしたお話でした。可愛いだけでなく、2頭身のRWBYキャラが平和な日常を繰り広げる『RWBY Chibi』と微妙にリンク(?)していて、ちょっと考えさせられます。そうだよね…現実は「るびちび」みたいにいかない…だからルビーたちがいるんだよね…深い…。余談ながらKateさんの描くルビーの髪の感じが好きです。
  • 『あかずきん、みんなでふくしゅう、こわくない』(キシリ)。伝説的な「Redトレイラー」のごとく、ルビーが悪党どもをバッサバッサ倒していくお話! 少年漫画な絵柄と勢いある構図がカッコイイですね。つっけんどんながらもルビーを心配するワイス…好き…(ルビワイは必ず拾っていくスタイル)。
  • Ruby's note』(瓜)。ウワーーーこれは好きなルビワイ…(ワイルビ?どっちにしろ好き…)。繊細な絵柄と心理描写が素敵ですね…最後にルビーへの気持ちを独白するワイスが最高…ルビーの笑顔もイイ…。ていうかルビワイが全体的にめちゃくちゃ充実してますねこのアンソロ。いいんだろうか。1200円とか実質タダでは。タダでもうけがでるのか…?
  • 薔薇の名前』(宙)。ルビーとオズピンという意外性あふれるコンビの漫画でした。1期で二人が初会話するシーンでクッキーをおもむろに食べ出すルビーが動物っぽくてめちゃ可愛くて好きなので、その仕草が出てきて嬉しかったです。あとルビーの花びらってワイスが掃除してるんだ…集めて布袋に詰めこんで枕にしてそう(←ルビワイ過激派特有の妄想)
  • 『Chocolate Chip Cookies』(天谷)。シャープで涼しげな線がとても魅力的な漫画です。ルビーって明るいわりにかなりヘビーなものを背負わされているキャラなんですが、さりげなくその辺りの心情も描かれていました。チームRWBY尊い…永遠に幸せに料理していてほしい…
  • 『相棒』(みかん氏)。この可愛らしい絵柄、最近どこかで…と脳内を検索していたらMerciさんのルビワイ小説『毒林檎の味しか知らない君へ』の挿絵を描かれていた方だ!と気づきました(ルビワイ過激派特有のコアな気づき)。内容もルビワイの極みでマジで最高でしたね…。ルビーかわいい…ワイスかっこいい…好き…。ラストのコマも美しい…。ちょい役のマーキュリーも百合かませ犬として良い働きを見せています。
  •  『Hair like Rose.』(モロマイマル)。髪を染めようとするルビーのお話。たしかにルビーだけ名前と髪が一致してない…。角度によっては赤みがかって見える、くらいの感じなのかな。中学生感をフルに出してるルビーが面白かったです(実際、年齢はそんなもんだしな…)。あと最後のワイス…やさしい…好き…
  • 『恋の果実を求めし赤ずきん』(顔芸モアイ)。ルビーが恋を求めて駆け回るお話。ルビーって色恋沙汰あんまり興味なさそうに見えますが、1期でワイスに「好きな男の子の話でもしましょう」って言われた時「えっホントに!?」と嬉しそうに返してたので、興味ないことはないんでしょうね多分。そしてラスト…良いですね…実に良い…ていうかマジでルビワイづくしだなこの本…好き…
  • 『ちぇんじ!』(此処シグマ)。ルビーがみんなの服を考える話。絵がすごく綺麗で可愛い。姫騎士なワイスが美しいです。ノースリーブ鎧とかすごくヤバイと思います…。ブレイクの和装もヤンのセクシーバトル服もカッコイイので本編Vol.8くらいで採用されることでしょう…!
  • 『ビーコン真夜中の幽霊さわぎ』(マテ)。ワイスの幽霊目撃談をみんなでたしかめにいく可愛いお話。楽しそうで何よりです…!ワイスって何気に一番おばけとか苦手そうですよね。
  • 『びぃこん日和(ルビー編)』(いえすぱ)。公式イラストやキャラデザもたくさん手がけているいえすぱさんの4コマです。崩れた月を見つめるルビワイのすれ違いっぷりに笑いました。そしてルビーにワイフ呼ばわりされてガチ照れしてるワイスが尊すぎて死にました…。事実だから仕方ないね…
  • 『優しくなりたい』(アメチャン)。これもグッとくるルビワイですね〜。ワイスを馬鹿にされて激怒するルビー…尊い…。これ逆のパターンでもワイスはなんだかんだ怒ってくれそうなのがマジで熱いですよね。(カーディンも良い百合かませ犬として活躍しています。)最後のワイスの素直なセリフも素敵。ワイスってツンデレと見せかけてこういう大事なことはストレートに言ってくれそうなキャラで、そこも魅力ですよね…好き…(ルビー巻なのにワイス語りばかりしている気がする)
  • 『RPY』(三枉士騎)。あらぬ疑いをかけられたルビーの話。楽しげなコメディですが、武器の書き込みがとても丁寧…!メカメカしいメカもRWBYの魅力の一つです。ルビーとペニーのタッグバトル、いつか本編でも見てみたいですね。
  • 『髪と思春期とルビー』(ソラッパネ)。こちらもルビーと髪にまつわるお話。いきなり1コマ目が眼福すぎますし、ブレイクにお手入れされるルビーの図もすごく可愛いです。ルビーって大人になったらロングにしそうなイメージが強いけど、なんでだろう。ワイフことワイスがロングだからかな…(過激派)
  • 『テスト勉強を忘れずに!』(汽烏ろじね)。テスト勉強するチームRWBYのお話。苦戦するルビーに対して、周囲の3人がしっかりお姉さんしてるのがマジ尊いですね…。うん、ルビワイ&ヤンブレも好きですが、チームRWBYとしての4人のこういうとこが好きなんだよな…年下のチームリーダー・ルビーと、実力派お姉さん3人の構図にもなるっていうのが…いいよね…好き…。
  • 『なかま』(杼裏寸)。ビーコンに入ってからのルビーの心情変化を丁寧に追うお話。このアンソロ1巻は内容的にも「ルビー巻」という指針があったそうで、そう考えるとラストを締めくくるにふさわしい内容ですね。ほんとチームRWBYの再集結が楽しみです…マジで…5期はよ…
  • 『もちるび るびぃへん』(海屋)。巻末4コマ的な可愛いシュールな作品。力が抜けた感じが味わい深いですね。小さいワイスのデザインが可愛い(最後までワイス)
  • あ、ラストにEin Leeさんのコメントも。表紙のめちゃカッコいいイラストの他に、もう1案あったのですね。バラの花びらとともに水面に浮くルビーか〜〜…すごく色っぽい素敵なイラストの予感がするので、ぜひ他の機会に見てみたいですね。
  • 一通り感想を書き終わりましたが、ほんとにどの漫画も愛のある作品ばかりで、そして私の大好きなルビワイ濃度が異様に高くて、まことに大満足でした。そしてついに次巻(第2巻)は待望の「ワイス編」ということで、もう楽しみで仕方ありません。ていうかワイス編ってヤバイですね!そんなん私も参加したかったですよ!!(←言うだけなら簡単) 次の次の次の次の次くらいに発行されるであろう「ルビワイ編(ホワイトローズ編)」とかでぜひ私にも声かけてください!よろしくね!!(←言うだけならタダ)
  • それにしても今月からるびちび2期、6月にはアンソロ2、7月にはRWBY地上波、そして秋には5期がスタートと、今年もRWBYアレコレが目白押しですし、そのラッシュの先陣を切るこのアンソロもたくさんの人に読まれたらいいなと思います。ほんとに素敵なアンソロを出してくださってありがとうございました。私もがんばろ…色々…。おしまい。ナウイッツタ〜イムトゥセ〜イグ〜ッバ〜イ!