沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

『ハンニバル』みてる。

  • 雨と風がスゴイ。明日の朝までスゴイようだ…。気をつけよう。
  • 作業の合間に漫画の『ARIA』を読んだり、海外ドラマの『ハンニバル』を観たりしているが、我ながらスゴイ組み合わせだ。こんなに正反対の作品ってあるだろうか…。かたや美しい水の都で暮らす少女たちの優しい日常。かたや無差別に人を殺して美味しく頂いてしまう殺人鬼のグルメな生活。一つとして共通項が思いつかない…。
  • huluで『ハンニバル』を見た直後に、これもたまたまhuluで見かけた『ARIA』(アニメ)をぼんやり見ていたんだけど、バーベキュー回で肉を焼いているシーンがあったので、「その肉ってひょっとして…?」と反射的に身構えてしまう程度にはハンニバル脳になっている。ひょっとしないよ…。
  • 実際スゴイ面白いんですよね『ハンニバル』。人が常軌を逸した手段でバンバン殺される残酷なドラマで、とにかくグロいので、「グロいのはマジで無理」って人にはオススメしかねますが、あまりにも突き抜けたグロさなので、逆に一周回ってグロくないとすら感じる。「よくもまぁこんなこと思いつくよな!」って、ちょっと感動しちゃうというか、不謹慎ながら笑ってしまうんですよね…。スゴイぜ。
  • いまシーズン2の中盤まで見たんだけど、やっぱり最大のインパクトだったのは「蜂の巣」ですかね。「ケケーッ、蜂の巣にしてやるぜ!」というセリフはよく聞くけど、あっ「蜂の巣」ってそういうこと!?っていう…。犯人は異常にアッサリ見つかるし、強敵でもなんでもないんだけど、とにかく絵的な衝撃がすごかった。これぞ「よくもまぁ」って感じですよ。
  • これに比べると、おそらく作り手はさらなるショッキングシーンだと思っているであろう、その後の天文台でのあの人の殺され方は、確かにショックだったけど、ぶっちゃけ「ジョジョ」に似たようなくだりがあったので、そこまでのインパクトは感じなかったかな。でも次の「桜」はすごかった。インガオホー!
  • そして何と言っても「お料理」シーンですね。ハンニバル役のマッツ・ミケルセンが惚れ惚れするような手つきで「お料理」する場面が毎回のお約束のようにあるんだけど(食材が何かはお察し)、腹立たしいことに、どの料理も本当に「美味しそう」なんですよね…。めっちゃお腹すいてくるんですよ…。背徳感がスゴイです。
  • まぁその「うまそう…」という感情こそハンニバルが抱いている視点であり、見ているうちにそれと同化しちゃうことの怖さを出すのが狙いなんでしょうが、それにしたって美味しそうで困る。撮影に使われてるのはまさか人肉ではないだろうし(そりゃな)、あれスタッフとかが美味しく頂くんだろうなー。いいな〜。いろんな意味で夜中には見ないほうがいいかもしれない。
  • 隠れ肉食系精神科医・ハンニバルと、彼の患者にしてFBI教官・ジョンがダブル主人公なんですが、この二人の関係性も実に隠微というか、有り体に言って大変えろいんですよね…。この『ハンニバル』、同じく人気海外ドラマの『シャーロック』と同じように、BL的な二次創作も盛り上がっているようですが、それもよくわかります。
  • でもさすがに本国アメリカでも「グロすぎんだろ!」という苦情が殺到したようで、3期で打ち切りになってしまうとの噂ですね。まぁグロいって言っても、「ジョジョ」が抵抗なく読めるくらいだったら大丈夫だと思うし、何といっても超絶面白いドラマなので、秋の夜長に覗いてみてはいかがでしょう…。あ、夜はまずいのか…。では。