沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』感想

  • 映画『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』(原題:De Surprise)を見ました。ヒューマントラストシネマ有楽町、1000円。予告から期待したほどではなかったですが、どんでん返しも多くてなかなか奇妙で楽しかったです。
  • ベルギーに住む大金持ちの中年男が主人公です。この人が冒頭でお母さんを亡くしちゃいまして、そのショックなのか(実は他の理由もあるんですが)突然「自殺」の準備をし始めるんですね。首吊りとか一酸化炭素中毒とか…。でもどこにいっても誰かしらお手伝いさんとかが見てるし(大金持ちなので)、なかなか上手く自殺ができません。
  • そんな中で出会ったのがとある謎めいた「代理店」で、表向きは葬儀屋さんなんですが、どうもそれ以上の「サービス」を実施しているような気配があります。そして店の奥に通された主人公に店の人間が、ある「プラン」について話す…。「死」を願っているのにもう一歩踏み切れない人に対して、計算され尽くした心地よい「死」を提供する、と…。この店はなんと、究極の「自殺幇助」サービス専門店だったのですね。
  • 「死」を願う主人公に対して「サプライズ」プランがイチオシされます。いついかなる状況で死が舞い降りるかわからない(しかし周囲に迷惑がかかることはない)というプランです。主人公はそれを快諾し、絶対に取り消せない契約をする。でもそんな彼の前に、あるひとりの女性があらわれ…?というお話です。
  • 予告編から想像するに、もっと「おしゃれで上品な『ファイナル・デスティネーション』」みたいな映画だと思っていたんですが、もうちょっと人間ドラマに寄せた渋い感じの物語でしたね。「絶対確実な死の契約」をやっぱりキャンセルしたくなった、なんて特殊な状況をめぐるサスペンスコメディかと思ってました。「あそこから近づいてくる男はなんだ、ひょっとすると俺を殺しに…いや勘違いだった、と思ったらウワーーー!!」みたいな展開がドンドン続くのかな〜って。そしたらわりと違ったので、若干肩透かしをくらいましたね…(なんか昨日と同じようなことを書いてますが)。
  • ただ先述したように途中のある展開にはびっくりさせられましたし、代理店のディティールも楽しかったです。ラブ関連のあたりはまぁそんなに面白いってほどでもなかったですが、とてもセンスのいい佳品という感じでしたね。観て損はないと思います。ベルギーの映画なんて珍しいですしね。
  • なんか部屋が妙に暑くてバッテバテなので今回もかなり適当な感想ですが、疲れたので終わります…すみません…。ではまた。